National Women’s Physicians Dayによせて

2月3日はアメリカのSNSでは National Women’s Physician’s Day(女性医師の日)でした。最近では、何かと「**の日」が増えてきているような気がしますが、今年はGoogleにも取り上げられ、少し広まってきているようです。この日はアメリカで最初の女性医師であるDr. Elizabeth Blackwellの誕生日だそうです。Dr. Elizabeth Blackwellは1849年に医学部を卒業後、ここニューヨークのロウアーイーストで開業していたそうです。うちには夫が娘たちに買ってきた彼女のこんな本が置いてあります。

さて、フェイスブックでこの日にちなんだいろいろなコメントの中、ある写真が私の目を引きました。1885年に撮影され大学の新聞に載ったこの写真は、アメリカで最初の女子医大であるWoman’s Medical College of Pennsylvaniaに留学していた3人の女性を紹介しています。インド、シリアからの留学生と並んで写っているのはなんと日本人ではありませんか。

Dr. Kei Okami(岡見京子)は日本で初めて海外で医師の学位を獲得した女性医師だそうで、1889年に卒業して日本に帰って開業しています。100年以上も前、女性が医師になるのが稀有な事だった時代に、単身でアメリカに留学して卒業するとはなんと勇気のある、困難な事だったのか、想像もつきません。最近の学生さん達と話す時に、私の留学当時はインターネットがまだ広まっておらず、今の留学よりもかなり苦労したという話になりますが、その苦労なんて苦労とは言えないのではないかと思います。

ちなみに日本で初めて医師免許を獲得した「女医第一号」は1884年の荻野吟子先生だそうです。このような志の高い女性が世界を変えていったんだなあ、と尊敬の念を抱きます。

アメリカで現在の医学生の女性の占める割合は50%を超え、女性医師も増えています。最近のアメリカでは、Me Too運動などで、女性が不当に扱われている事に対して見直しを求める動きが活発化してきていますが、医学界にもその傾向があります。女性医師は同じポジションでも男性医師より給料が少ない事や、若手女医が子供を持つと男性医師に比べて家事の負担が格段に増える事などが論文になってきて注目を浴びています。

さて、このNational Women’s Physician’s Day、実はもともとはフェイスブックのPhysician Mom’s Group (PMG) が3年前に提唱したものなのです。私も以前から参加しているこのグループ、現在の参加者は7万人を超え、子供のいる女性医師の一大グループとなっています。 日本に比べると女性の社会進出が格段に進んでいるアメリでも、社会はまだまだ男女平等へ向けて変わっていくのだと思われます。

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