アメリカで医者にかかる

先日、Mr.Bがセルフデイフェンス(自己防御)の特別クラスを受講中に前十字靭帯を断裂し、現在オペ待ちなのですが、その時の話です。最近医療崩壊が進んでいると言われる日本でも、患者としては日本のがやはり楽だなあ、と再確認しました。

けがをした当日は、夜間にとりあえず私の病院のER(救急救命室)へ行きました。私の病院のERは25床で常に満床ですが、軽症のMr.BはナースのトリアージでFast trackへ。Fast trackでは、主にPhysician assistant(PA)と呼ばれる医師のアシスタントをする専門職が患者を診ます。レントゲン、診察の後、膝の固定用具と松葉杖をもらって帰宅し、週末は膝を冷やして過ごしました。このようなER受診は基本的には保険でカバーされますが、後々にもめないためには、翌日に保険会社に電話して報告と確認をする事が必要です。

さて、整形外科医に診てもらいたいところですが、そのためにはドクターとのアポイントメントを取らなくてはなりません。アメリカでは個人個人が開業している形になっているので、自分の入っている保険を取ってくれて、予約が取れるドクターを探す必要があります。私も整形外科医はあまり知らないので、月曜日の午前中は同僚に良い整形外科医を聞いて回り、私の病院ならドクターC、スポーツ医学が世界トップレベルはHospital of Special Surgery(HSS)という事になりました。

Mr.Bもインターネット検索でドクターCはよさそうだと電話してみたところ、次の予約は3ヵ月後と言われたとの事で、私の病院の若手でスポーツ医学を専門にしているドクターAを木曜日に予約しました。私はHSSにも電話してみたのですが、担当の人が予約が空いているドクターを探すのに数時間かかり断念。結局、私の上のドクターがドクターCのナースに直接頼んでくれて、早めに診てもらえる事になりました。整形外科医の診察にはプライマリー医からの紹介状がないと保険がおりません。Mr.Bはプライマリー医に電話して紹介状を作成してもらいましたが、プライマリー医を受診した事がない人は、このためにまずプライマリー医を受診しなくてはなりません。

ドクターCのナースが勧めたのは、とりあえず木曜日にMRIを撮って、翌週診察というもの。確かに効率的なのですが、こうして整形外科医の診察を受けないまま、1週間以上が経過する事になってしまいました。MRIは外来の近くにある病院所属のものではなく、個人経営の放射線科に行ったため、MRIの結果も当日まで教えてもらえません。MRIには保険からの許可を先に取らなくてはならないのですが、こちらはドクターCのスタッフが要領よくやってくれました。それでも、Mr.Bはドクター診察の前にMRIを撮って保険が大丈夫かずいぶん不安だったようです。

アメリカで患者が医師にかかる時、医師を選び、予約を取り、保険での認可を気にして、とステップが多いので、緊急ではないけど、早めに診察を受けたい時など、日本に比べてアクセスが悪いのは否めません。こうしていよいよ整形外科医に診てもらえる事になりました。

To be continued…

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2 Responses to アメリカで医者にかかる

  1. pacemaker0714 says:

    こんなに大変だなんて、漠然とは聞いてましたが、本当に驚きました。
    先生にかかるまでの手続きが大変なんですね。

  2. Dr.Yumi says:

    >pacemaker0714さん

    医師の数は多いはずなのですが、保険のシステムや予約制の徹底でどうもアクセスが不便です。自分の保険を取ってくれるか、を確認しないといけないのもやっかいなところです。Mr.Bのリハビリもとりあえず15回は保険から許可が下りているので、その後はまた手続きをしないといけないのです。こういう事もしっかり面倒みてくれる、よいプライマリー医を持っていれば、比較的スムーズにいくのだと思います。

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