Monthly Archives: June 2009

フェロー達の卒業、そして1年の終わり

先日、フェロー達の卒業パーテイが行われました。場所は毎年恒例のイーストリバー沿いにあるブルックリンブリッジの見えるレストランです。今年フェローシップを終了する4人のうち1人はEPS(不整脈)の専門フェローシップへ、残りの3人はプライベートプラクテイス(開業)へと進みます。今年の卒業生は4人ともユダヤ系の男性、1年目はいまいちだったのですが、2年目3年目になるにつれしっかりとしてきて、頼もしくなりました。 今年はアテンデイングとして初の参加でしたが、恒例の卒業生からのあいさつ、部長やプログラムデイレクターのあいさつなどをはさみながら、夕食と会談を楽しみました。インターベンションフェローも同時に卒業なので、カテ室デイレクターである私のボスもスピーチを行いました。今年のインターベンションフェローは2人ともやる気があって優秀だったため、彼らをたたえるスピーチだったのですが、さりげなく私の貢献も語ってくれ、フェロー達から喝采が起こり、少し感動しました。

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日帰り心カテ治療

先日、アメリカの心臓カテーテル学会(SCAI)から心臓カテーテル治療(PCI)後の病院滞在日数に関してのエキスパートオピニオンが出版されました。去年から私の病院でも、リスクの低い患者さんには日帰りでのPCIを始めてもよいのではないか、と話をしていたのですが、これは多くの人が興味を持っているトピックのようです。 最近はPCIも薬剤(特に抗血小板療法)やステントの登場でずいぶんと安全になってきており、現在はPCIの後は24時間の入院となっていますが、私が毎日NP(ナースプラクテイショナー)とラウンドしているPCI後の病棟では、翌日何も問題なく退院していく人がほとんどです。私のボスによると、15年前はバルーン治療を行い、血管の解離を起こせば数時間はカテ室で経過観察していた時代(現在はステントを入れて終了です)、シースは翌日に抜去し、しばらくはへパリンを用いてワーファリンを始め、問題なく成功したカテーテル治療での入院が最低3日間だったそうです。

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染色体異常の出生前診断

胎児の染色体異常で最も多いのはダウン症(トリソミー21)で発生率は1/800、この値は年齢と共に増加して35歳を超えると1/400となります。私が学生の時は”35歳以上の高齢出産では羊水穿刺による染色体検査を考慮する”と習ったのを覚えていますが、最近は欧米では年齢に関わらず積極的に染色体異常のスクリーニング検査が行われています(2007年アメリカ産婦人科学会ガイドライン)。 スクリーニングは血液検査とエコーからなります。1980年後半から染色体異常(トリソミー21、18、13)のある胎児を妊娠している母親の血液検査での血清マーカー(AFP、hCG、estriol、inhibinA)の異常が研究され、1990年半ばからはエコーによる胎児の頚部浮腫(nuchal translucency:NT)の値と染色体異常の関係が注目され、NT肥厚はダウン症に80%の感受性がある事が示されました。現在ではその後の大規模データをふまえて、これらの検査を組み合わせてのスクリーニング検査が一般的です。

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