Monthly Archives: October 2008

今月のGrand rounds : 薬剤溶出性ステント

今月のGrand roundsはなかなか興味深いトピックが続きました。NYのマウントサイナイ病院のDr.Jonathan Halperinによる「心房細動における抗凝固療法」、心エコーの教科書を書いていて有名なDr.Harvey Feigenbaumによる心エコーのレクチャー、フェローによる「術前のベータ遮断薬の用い方」、そして先日はDr.Renu Virmaniによる「薬剤溶出性ステント(DES)」、題して”The pathology of Drug-Eluting Stents”でした。 (the heart.org) Dr.Renu Virmaniはインターベンションの世界では、薬物溶出性ステント(DES)が使われ始めた頃からその危険性について警鐘を鳴らし続けた人として有名です。病理学者の彼女のデータは剖検に基づくため、亡くなった患者さんのみを対象にしていてバイアスがかかっていますが、臨床からだけではわからない発見も多くとても興味深いものです。以前に何度か彼女の講義を聞いた事があったのですが、はきはきと要点をわかりやすく述べる方なので、今回も楽しみにしていました。

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QT延長とメサドン

先日カンファレンスで、QTの延長していた患者さんが病棟で多形性の心室頻脈(torsades de pointe)になった症例で、興味深い議論がありました。この患者さんはオピオイド系合成麻薬のメサドン(methadone)を内服していたのですが、このメサドンがQT延長を起こす事は既によく知られています。このQT延長が致命的な不整脈を起こす可能性があるわけですが、この問題の解決はなかなか難しいようです。 日本では認可されていないメサドンは、モルヒネやヘロインと同じようにオピオイド受容体に働きかけ、同様の効果がありますが、作用時間が長く、アメリカではヘロイン中毒の治療に処方されます。麻薬中毒を合法の麻薬で治療するとは、アメリカらしい合理的な考え方ですが、高価なヘロインを買うために起こる犯罪や針の回し打ちによるHIVや肝炎の感染を防ぎ、この薬のおかげで普通の生活に戻れる人もいるのは事実です。

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コンサルトサービスの週末

今週末は友達のカテ室ナースの結婚式に参加してきました。新郎新婦共にフィリピン出身なため、New Jerseyの素敵な結婚式場で行なわれた式とレセプションにはフィリピンの伝統的な儀式もあり、食事もおいしく、ダンスも盛り上がっていました。ドクター仲間で参加したのは先輩ドクター1人だけだったのですが、カテ室のナース達や技師達がいたので、一緒に楽しい時間を過ごしました。 さて、ここ数週間は循環器のコンサルトサービスを担当しています。たいていは患者さんにプライベートのドクター(かかりつけ医)がいて民間の保険がある場合は、そのドクターが選んだ循環器内科医が直接呼ばれますが、患者に保険がなかったり、担当医が特にドクターを指定しない場合は、病院のコンサルトサービスが呼ばれます。どの科にもコンサルト担当がいるので、病院での他科のコンサルトはとても気軽にできます。コンサルトチームはアテンデイングとフェロー、そこに希望したレジデントや学生が加わります。

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韓国料理と大統領選

今週のNYではTaste of Korea 2008と題してマンハッタンの20ほどの韓国料理屋でレストランウイークを開催していたので、昨日は職場の同僚たちとミッドタウンにあるKorean townにでかけました。こうしてKumGangSanに集まったのは6カップル12人、にぎやかな食事となりました。 KumGangSanは水の流れる岩場もある大きなレストランで、この日は生演奏もありました。レストランウイークの特別メニューとしてビビンバかカルビ煮を選んだのですが、韓国料理特有の小皿の前菜も充実していて、初めて韓国料理を食べるプリテイも満足していました。私は実はキムチチゲが食べたい気分だったので少し物足りなかったのですが、いつものメンバーで楽しい時間を過ごしました。

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