Monthly Archives: March 2007

ブログ2周年は循環器のホットなトピック

このブログを始めて2年が経ちました。ブログに書くとなると下調べをしたりして、私の勉強にもなっていますが、コメントをいただけたり、ブログを通じて知り合いが増えたりと、楽しい事も多いのが続ける原動力になっています。医学・医療の話題と、それ以外の話題のバランスを取りながら書いていますが、検索のトップは安定して「たこつぼ心筋症」です。楽しいトピックも増やしていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。 さて、今回のACCでニュースの見出しを飾ったのは、やはりCOURAGE trialでした。”Optimal Medical Therapy with or without PCI for Stable Coronary Disease”:安定している冠動脈疾患の患者で薬物療法と薬物療法+ステントを比較したスタデイで、ACCに発表と同時にNew England Journal of Medicineにオンライン出版となりました。今朝はACCに行ってきたフェローの1人が、この論文をJournal clubで取り上げましたが、なかなか熱い議論となりました。

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ACC07

今週末から4日間、ニューオリーンズでACCが開催されています。今回は2人のフェローがACCに参加しています。フェローシップではできるだけACCやAHAなどの大きな学会に参加するように推奨しているため、お互いの仕事をカバーできるように調整をしています。去年希望を取ったところ、多くのフェローがACCに行きたいと言うので、4人のフェローが参加できようにローテーションのカバーを調整したのですが、結局最後になって、実際に行くのは2人となりました。 ACCなどの大規模学会の目玉の1つはLate-breaking clinical trialです。世界から大規模臨床試験が発表になり、今後の治療方針が変わる可能性も大いにあり得ます。最近では、発表になった日のうちに、インターネット上に結果が載ります。今日の午後はACCでの発表結果をサーチしてみたのですが、インターネット上で得られる情報の充実ぶりには驚かされました。

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心エコー終了&NYのアパート事情

St.Lukes病院での心エコーのローテーションも終了しました。毎日の読影では病院外のクリニックから送られくるテープも読むため、胸壁エコーと負荷エコーを合わせて70例はあるのではないかという日もありました。病院によって微妙に読影の仕方が違うのもおもしろいのですが、8割方ドブタミンを用いて行われる心臓負荷エコーは、viabilityの評価など、特に勉強になりました。 この週末は主に引越しの準備をして過ごしましたが、金曜日にはブログ仲間のhitomiさんと焼き鳥を食べに行きました。NYに新しくできたという「鳥心」というレストランですが、中に入るとまさに日本です。威勢よく「いらっしゃいませ」と声がかかり、サービスもとても良い感じです。焼き鳥を食べに行こうと、いわゆる日本の焼き鳥レストラン数箇所のうちから選んだのですが、選べるだけの焼き鳥レストランがあるのもさすがNYです。値段はやや高くなりますが、かなり満足できる味でした。

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2つのミュージカル

ブロードウエイミュージカルで有名なニューヨークですが、常時30以上のブロードウエイ劇場の他に、多くの中小の劇場で、いろいろな作品が行われています。小さな劇場も味があってよいのですが、なかなか観に行く機会もないため、Mr.Bの親友の俳優ジョーが出演する時には応援にかけつける事にしています。1ヶ月前に久しぶりのブロードウエイミュージカル “Spring awakening” のチケットを予約したのですが、同じ週に、彼が”Megpie” というミュージカルに出演中という事で、先週は2つのミュージカルを観に行く事となりました。 ブロードウエイは初めてというハナエールさん夫妻を誘ってでかけた “Spring awakening” ですが、このミュージカルは2006年の夏にオフブロードウエイを経て、2006年12月にオープンしたばかりの斬新なミュージカルです。1890年代にドイツで書かれた小説を基に、思春期の青年達が性に目覚め、人生に悩むさまを描いていますが、音楽がいわゆるミュージカルではなく、ポップ・ロック調で、その新鮮さが最近注目されています。

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最高のプログラム?

先日、心不全専門のドクターと話をしていてフェローシップの話になりました。今までスタンフォード大学、コロンビア大学、マウントサイナイ病院を始めとする多くのプログラムを見てきた彼の意見では、私達のプログラムが今までで最も臨床のteaching(教育)がしっかりしている、との事で、少し驚きました。 フェローシップを選ぶ時、そしてキャリアを選ぶ時に、アカデミック(学究)に進むかというのが、1つの大きなポイントとなります。研究、そして学生やフェロー、レジデントに教育をしながら、というのがいわゆるアカデミックで、大学病院がこの代表となります。私の病院はアカデミックとコミュニテイの間くらいの位置づけになり、大学と関連して研究も推奨されながらも、雰囲気は臨床中心で、臨床のレベルはまずまずです。

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アウエイでのローテーション

この2週間はaway electiveとして、心臓負荷エコーを勉強するためにSt.Lukes病院へ通う事にしました。月曜日はフェローシップのインタビュー、水曜日は外来があるので、週に3日間だけですが、初日の今日から、早速いろいろと勉強になりました。このような外のプログラムでのローテーションは可能ではありますが、かなりのペーパーワークが必要となります。 病院のモーニングレポートに出席した後、地下鉄で40分ほど、セントラルパークの北西に位置するこの病院に向かいました。周辺にはコロンビア大学などがあり、マンハッタン東側にある私の病院の周辺とはやや雰囲気が違います。St.Lukes病院では、Dr.チャウドリーの率いるエコーグループがとても積極的に心臓負荷エコーを行っています。心エコーの認定医を取るために必要な心臓負荷エコーは100例。私の病院では、冠動脈疾患の疑いの強い患者や入院患者には心筋負荷シンチがオーダーされる事が多く、心臓負荷エコーは正常なものが多く勉強にならないため、St.Lukes病院に行く事が推奨されています。

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300人のスパルタ人

アメリカは今日からDaylight Saving Time(サマータイム)に切り替わりました。最近はNYも寒さが和らぎ、天気のよい昼間は気持ちよく散歩できます。今日は話題の映画「300」を観てきました。映画自体は、闘いのシーンが多くやや生々しいのですが、色使いがユニークです。私は楽しめました。 この映画は「シン・シティ(Sin City)」の作家フランク・ミラー(Frank Miller)のコミック小説を基にし、紀元前480年、ペルシアの大軍を手こずらせたスパルタ軍の戦いを描いています。スパルタの王レオニダス率いる300人の兵士たちの自己犠牲的な死闘が、ギリシャの他の都市の連合軍も奮い立たせサラミスの海戦での勝利を可能にし、最終的にはペルシア軍を後退に追い込んだと言われています。このエピソードは映画「ラストサムライ」でも出てきました。

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バイパスvsステント

先日、エレベーターで一緒になったインターンがにやりと笑って言いました。「今日の新聞に、カテ室の先生達はバイパスの適応の患者にもステントを使いすぎている、って書いてありましたよ。」そして、彼は私が「それはエレベーターで11階から7階に降りる間に議論できる単純な話でもないから、、、。」と言っている間に、エレベーターを降りていきました。その日のNew York Timesには、”In the Stent Era, Heart Bypasses Get a New Look”(このステント時代に、バイパス手術が見直される)とありました。 (NT Times) 冠動脈疾患に対する治療は、ステントの登場で心臓カテーテル治療の成績が向上し、その後の薬剤溶出性ステント(DES)の登場でステントの問題である再狭窄率の激減が見られた事などから、最近のアメリカでは心臓バイパス手術の件数が全国的に減少していました。従来のバイパス手術適応である多枝病変や、左冠動脈本幹病変も積極的にステントで治してしまおうという流れは確かに見られます。そんな中、最近はDESのリスクの話が持ち上がり、このNew York Timesの記事が書かれたのではないかと思います。

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チャイナタウンの散策

今日は友達のハナエールさんと久しぶりにチャイナタウンへ散策にでかけました。NYのチャイナタウンは比較的大きく、多くのレストランやスーパーマーケットが並び、新鮮な肉、野菜、魚などが安く買えます。中国人の友達に聞くと、クイーンズにあるフラッシングに比べるとアメリカ化しているそうですが、英語は使わなくても生活できる空間です。現在は、2週間前の新年のお祝いのデコレーションがまだ残っていました。 昼ごろの待ち合わせでDim Sun(飲茶)を食べに、以前に何度か行った事のある金豊大酒楼(Jing Fung restaurant)へでかけました。数百人は座れるかというこの大きな宴会場では、やはり中国人が多く、ウエイトレスさんにも中国語で話しかけられるのですが、今回は北京語が話せるハナエールさんが対応してくれました。中国も南の方の文化である飲茶は、北京に住んでいた彼女はほとんど行った事がないそうです。やっぱり中国は広いですね。

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インタビューシーズン

アメリカでは一般研修であるレジデンシーを終えて行う専門研修をフェローシップといいますが、内科では循環器、呼吸器、感染症、血液腫瘍内科はマッチング制度を取っています。書類審査の上、選ばれた人が面接(インタビュー)に呼ばれます。2008年7月から開始のフェローシップに応募する人々には、ちょうど今がインタビューの時期です。NYで内科レジデンシー中の後輩の先生も、インタビュー旅行、がんばっているようです。 私の病院では、インタビューはこの時期、毎週月曜日のGrand roundsの後から行われます。先週の月曜日のGrand roundsのレクチャーは、ボストンのBrigham and Women’s hospitalのカテ室部長Dr.Popmaによる”DES(薬剤溶出性ステント)”についてでした。最近話題にあがっているDESの危険性について、過去のデータをすっきりとまとめて明快に話をしてくれました。結論としては、今までに言われてきた事ではありますが、適応とされている(On-labelの)ステントの使い方は安全である事と、1年以内は抗血小板剤の2剤併用はできる限り続けるべきであるという事です。

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