日々のカルテ書き

ここ数週間はまたCCU(循環器集中治療室)の担当です。その上、ここのところ緊急症例なども多く忙しく、毎日夜中に帰宅しています。アメリカではオンとオフがはっきりしていて定時で帰る事ができる、とよく言われますが、私のような病院勤務のinterventional cardiologist(心臓カテーテル専門医)はそうでもなく、重症の患者さんや緊急カテが入ると、検査や治療が無事終わり、患者さんが落ち着くまで病院にいる事は日常茶飯事です。さらに、私だけでなく、多くの医師の帰宅を数時間遅くしている仕事があるのですが、それはカルテ書きです。

患者診療の記録であり、他のスタッフとの意思疎通に用いられるカルテですが、医師が患者を診察した時のプロフェッショナルフィーを請求する際にも重要になります。アメリカの保険制度では、診療費には、病院などの施設に対する費用と医師に払われる費用(プロフェッショナルフィー)があります。このプロフェッショナルフィーは手技や手術、検査の読影に加えて、患者の診察に対しても払われます。医師が病院でも外来でも患者を診察した場合には、カルテを書いて、診療報酬を請求する事ができるのです。

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インターベンション専門女性医師の会

今年もワシントンのインターベンション学会CRTに参加しました。この学会は小さめの学会ながら海外からの参加も多く、内容はかなり充実しており、ニューヨークからは近い事もあって私は毎年参加しています。今年はWomen in interventional cardiologyのイベントがあったのでそこに参加する事が目的でした。

アメリカでは日本に比べると女性の循環器インターベンション専門医も多いのですが、多いとは言ってもやはり少数派、現在インターベンション専門医のうち女性は4%ほどだそうです。この集まりのリーダーはDr.GrineやDr.Mehran達、大きなトライアルにも積極的に関わって第一線で活躍する女性医師ですが、彼女達がインターベンションを志したころに比べたら女性もずいぶん増えてきています。この集まりには 40人以上の女性医師が参加していました。

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2016年あけましておめでとうございます!

早いもので気づけばホリデーシーズンも終わり、年が明けました。日本に比べるとアメリカの年始年末は味気ないもので、12月31日に年越しパーテイをして1月1日が祝日である以外、1月2日は普通の日です。元旦は11月最後の木曜日にあるサンクスギビングの祝日から始まるホリデーシーズンの最後の日となります。

インターネットで「仕事納め」という表現を久しぶりに見て、なんだかなつかしくなりました。仕事納め、大掃除、年賀状、初詣、おせち料理、正月3が日と日本の年始年末はやはり最も大きな祝日です。年末は新年を迎える準備を、という感覚はアメリカにはあまりなく、年末の病院は普通に機能しています。ただ、ここ2年間は祝日が週末に続いているので、学校の休みと祝日に合わせて休みをとる人が数人いて、なんとなく休みの感が漂ってはいます。

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CCUローテーション

気づけばもう10月、今週からニューヨークは少し寒くなって来ました。アメリカの病院では7月から新しい年が始まるので、夏の間の病院は少し落ち着いているものの、研修医の入れ替わりで活気があります。循環器科でも今年も6人の循環器フェローと3人の循環器インターベンションフェローがフェローシップを開始しました。3ヶ月が経ち 、1年目フェロー達もそろそろ慣れて来たところで、先週から当直のバックアップもなくなりました。

私はここ4週間はCCU(循環器集中治療室)の担当でした。病院のフルタイムアテンデイングは通常業務に加えて、交代でコンサルトやCCUなどを担当してレジデント達と働きます。CCUチームはインターン4人、レジデント2人のレジデントチームとフェロー1人、アテンデイング1人で構成され、重症の心疾患の患者の管理をします。心筋梗塞、重症心不全、不安定な不整脈などが主な病態となりますが、病棟と比べて急性期の患者さんを毎日診るのでレジデントにとってはとても勉強になるローテーションです。

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アメリカのチャリテイーラン

先日、AHA(アメリカ心臓学会)の主催するWall street run & Heart Walk に参加してきました。このイベントは循環器疾患の研究に向けたファンドレイジング(資金集め)のためのものですが、アメリカではこのような特定の疾患の治癒のためのファンドレイジングのために歩いたり走ったりするイベントがよく行われています。例えば乳がん、腎不全、AIDS、最近では友達がcystic fibrosis(嚢胞性線維症)のために歩いていました。

このWall street runはウオール街の間を駆け抜け、日暮れ時のハドソン川沿いを計3マイル(約4.8Km)走る(もしくは歩く)もので、なかなか眺めのよいコースです。参加者はニューヨークの病院関係者、企業で働く人達、循環器疾患の患者さんや家族、と様々です。参加費に加えて、参加する人達がチームで競い合って積極的に寄付をつのり、参加する企業も寄付する、という形でファンドレイジングが行われ、今年はこのイベントで238万ドル集まったようです。

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最近の除細動器

先日、フェローシップの時にお世話になっていたDr.シュバイツアーとご飯を食べにでかけました。その際、昔のカテーテル検査の話などになったのですが、本当、昔に比べて循環器の手技は安全、そして簡単になったなあ、と思います。テクノロジーの進歩はすごいものです。

1960年以前は除細動器さえなかったので、カテーテル検査中に心室細動になると開胸になる事もあった、などという話も出たのですが、最近は除細動器も進化してきています。私がフェローだったころは、埋め込み式の除細動器(ICD)の件数が飛躍的に増えていたころだったのですが、それも落ち着いてきました。最近では除細動器も多様になってきていて、着用型の除細動器であるライフベストや皮下埋め込み除細動器が毎日の診療の中でも使われるようになってきています。

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研修医のメンタルヘルス

先日、研修プログラムのプログラムデイレクター会議に出席したところ、その日のテーマは、「レジデント(研修医)のメンタルヘルス」でした。神経内科のレジデントが現在レジデントのメンタルヘルスの改善のために行っている試みを紹介、その後レジデントのカウンセラーをしている精神科医による講義がありました。

最初は、あまり興味なく聞いていたのですが、その講義でインターン(レジデント1年目)のバーンアウト(燃え尽き)率は1ヶ月目で5%、それが終了時には50%まであがる事、70%のインターンはある時点でバーンアウトを感じた事がある事、などのデータを聞いて少し考えさせられました。ニューヨークでは去年の夏にインターンが2人自殺した事もあって、どこのプログラムも真剣に対策を考えているようです。

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ハーフマラソンを走ってみました

心臓病の予防のためには適度な運動と食事が大切です。私の今年の目標の1つは健康のためもっと運動する事。若い頃は運動は得意な方だったのですが、仕事を始めてからはなかなか定期的に運動する時間がありません。そんな中、今年はマラソンランナーの友達のアンに誘われてハーフマラソン(13マイル)に挑戦する事にしました。

最近はブームなのか、それとも私の年がそろそろまた運動しようという年なのか、周りでもランニングをする人が多く、ニューヨークではシーズン中は毎週のようにハーフマラソンや10キロや5キロランのイベントが行われています。もともと5月に開催されるブルックリンハーフマラソンに登録しようと思っていたのですが、人気があるようで登録が半日で締め切られてしまい、結局4月にセントラルパークで行われるハーフマラソンに登録しました。

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インターベンションのフェローシップ

ある金曜日の夜、循環器フェローのナビードから電話にメッセージが入りました。「インターベンションに進む事に決めました!」。2度目の心臓カテーテル室のローテーションの最終日、彼は進路を決めたようです。アメリカでは循環器の中でもさらに専門化しているので、循環器フェローシップ(専門研修)を終えた後で、さらなるフェローシップに進む人も少なくありません。フェローの教育に関わっている身としては、フェローが自分の専門であるインターベンションを選択してくれるのはやはりうれしいものです。

循環器フェローシップのさらなる専門フェローシップには、インターベンション、不整脈(EPS)、心不全、イメージングなどがあります。私の専門であるインターベンションは最近また人気があがってきているようです。私がフェローの頃に不整脈が人気になってきているという記事を書いた事を覚えているのですが、最近では不整脈専門医のポジションを獲得するのがかなり難しく、少し下火になっています。私の病院ではここ数年は、フェローの半数以上がインターベンション志望です。

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Go red for women

先日、毎年この時期に行われるAHA(アメリカ心臓学会)主催のNew York City Go Red For Women Luncheonに参加してきました。最近はアメリカでもすっかり定着してきたAHAのGo Red For Womenは、女性にも心臓病を知ってもらう事を目的とした全国的なキャンペーンで、このランチョンはその資金集めの活動の一環として行われています。

男性の病気であると考えられがちな心臓病ですが、統計を見ると、アメリカの女性の死因の三分の一は心臓病です。女性はホルモンの影響で冠動脈疾患の発症率があがるのは男性よりも10年ほど遅れますが、女性の症状は典型的でない事が多く、また女性は医療機関にかかるのが遅く、合併症も多いと言われています。

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